【NBA vs 中国】ロケッツGMモーリーの【香港発言】でスポーツが国際問題の火種に⁈

皆さんこんにちは、Miami3です

NBAシーズン2020もプレシーズンマッチが始まりいよいよ本格的なNBAの季節に突入します!!

楽しみな試合も非常に多く、見どころとなりそうな補強をしっかり施したチームor昨シーズンからの戦力維持に終始したチームが今季の優勝候補となりそうですね?!

しかし今回の記事はNBAのシーズンスタートダッシュと一切関係ありません・・・・・というかむしろそのスタートをある意味で阻害するかもな内容となっています

今現在お隣の国「中国」では、香港問題で大きく揺れています・・・・しかもそれが収束する兆しが一切見えません

当然中国大陸側としてはこの騒動を一刻も早く収めたいわけですが、NBAチームの1つである「ヒューストン・ロケッツ」のGM(チームの運営に関する仕事をするポジションの人)が香港側を擁護するSNSを投稿しました

それにブチ切れた中国共産党がマジ切れの反論をかまして今や国際問題一歩手前です

今回はこの事件の細かい経緯、NBAとしての対応、そしてそれらを総合的に考えたうえでのNBAの対応に対して、管理人としての「評価」を示そうと思います

*NBAの用語解説はこちら

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事件の経緯

そもそもの事件の経緯なのですが中国大陸と香港住民の間に長い間あったこじれが問題の起点となっています

そのことを理解するためには少し歴史の勉強が必要です(えー)

出来るだけ簡単に説明しようと思うので、是非おつきあいください!

香港の歴史

香港は歴史的にみて中国の一部ですが、非常に複雑な経緯を経て現在に至っていますのでそこから説明します

19世紀にさかのぼると、当時の世界最強の国家がイギリスでした。イギリスは産業革命による経済力と軍事力を背景に世界中に貿易と侵略(植民地)政策を推し進めました

そんな中、中国に目を付けたイギリスは(詳細は割愛)中国にアヘンを大量輸出してそれで莫大な利益を儲けます

しかし当然ながら国民を麻薬漬けにされた中国は怒ってアヘンの没収と輸入の禁止を実施します(この影響で中国は麻薬に厳しい)

それに難癖をつけたイギリスは中国にアヘン戦争を仕掛けて勝利すると、香港を植民地として奪い取ります

これにより香港は中国大陸と分離した、独自の法律と経済圏を持つようになりました

しかし時を経て中国とイギリスの交渉の結果1997年香港再び中国へと帰属するようになります

一国二制度

しかし今まで自由主義のイギリスに統治されていた香港と香港人は共産主義嫌いが多く、またビジネス面でも統治環境が変化することは大きなマイナスでした

そこで中国共産党は、香港に独自の法律と大幅な自治を認めて大陸とは切り離した統治を容認しました=これが一国二制度です

これは2047年まで保証されていますが今その制度が脅かされそうだということで香港人がデモを頻発させたというのが事の経緯です

逃亡犯条例

簡単に言うと中国大陸で犯罪を犯した犯人が香港内に逃げ込んだ場合、中国に強制送還するという条例ですが、これを共産党が恣意的に運用して、罪のない人まで大陸へ連れ去ってしまう恐れがあると、香港住民が反発しています

これが一国二制度の危機として認識されています

ロケッツGM「モーリー」のツイート

ロケッツのGMである「ダレル・モーリー」。NBAファンなら今の強いロケッツをつくった人として知っている人が多いのではないでしょうか?

彼のバスケに対する情熱や方針は今回は語らないのですが、彼がツイッターでこんなツイートをしてしまいました

自由の為に戦う香港と共に立ち上がろう!!

これによりモーリーは香港側の人間ということになり、中国共産党からかなりの反感を買ってしまうことになりました・・・・・・

中国共産党の反応

直ちに内政干渉だとブチ切れる中国共産党!それに呼応してNBAと提携していた中国企業が大幅にその提携を打ち切る方針を発表、実際続々と打ち切りを発表しています

報道によると(ソース)今回の騒動で60億円もの損失が出る試算もあります!!

なぜこれほど大きな損失が出るのかというと、NBAがここ10年くらい中国市場開拓に全ベットしていたというのもありますし、そもそもロケッツは中国で一番人気があるチームだからです

詳しくこちらの人気記事で大体分かります!

ジャージ、スポンサー、バッシュ、ユニフォームなど様々な商品の売り上げが大幅に落ちることが予想されますからね・・・・・・

ここでモーリーは「ファンを傷つけるつもりはなかった」と謝罪しますが、ここからのNBAの対応が内外からかなりの批判を浴びることになりました

NBAとしての反応その1

NBAが取った行動が批判を浴びた理由はただ1つ

「お金の為にモーリー1人に責任を押し付けて切り捨てるような行為をした」からです、、、、、

要するに「今回の発言はモーリー個人のもので組織を代表するものでは一切ないですよ」というお決まりあれですね(笑)

しかしNBAというのはレブロンしかり、他のスター選手しかり、選手の政治的な発言すら容認して「表現の自由」があると、むしろ積極的に支援する方針でした

そこがここに来てドル箱市場の中国の機嫌を損ねないように知らんぷりするのはダブスタだと批判が集まったのです

それが一般人の間ではなく、アメリカの議会で与野党問わず批判の対象となったので更に話は大きくなりました

アメリカ議会の反応

アメリカ議会では共和党も民主党も完全にモーリー擁護に回ります

NBAは金の為に態度を翻した。恥ずべき行為だ!

 

NBAは金の為に人権を犠牲にしたことを謝罪するべきだ!

その他厳しいコメントが並びました(ソース

この事態に遂に銀さんが動きました(笑)!

NBAコミッショナー「アダム・シルバー」のコメント

アダム・シルバーは記者会見を開き、「中国ファンを傷つけたことは大変残念に思う」と前置きしながらも、「モーリーの発言は個人の表現の自由を尊重して訂正させるつもりはない」「謝罪は拒否する」と中国共産党に対して完全な対抗姿勢を打ち出します(ソース

これは中国共産党の面子が傷つけられることを意味して、今後の中国市場でのNBAの独占的地位が大幅に揺らぐ経済的大損失の可能性を孕みつつ、一方で表現の自由や民主主義を重んじるアメリカ的な価値観を守ったとしてNBAはダブスタそしり受け無くなることも意味します

今後どうなるかはまだ不透明ですが・・・・・・

一連の騒動に関して管理人の評価

最後に管理人個人の意見を少しだけ言いたいと思います

モーリーのツイートのタイミング

モーリーツイートの是非については管理人としてはそれほど重要ではなく、重要なのはそのタイミングです

「なぜ今なのか???」

正直今回は少し軽率過ぎたと思います。彼が香港支援する意思を示すことを否定しません。しかし今NBAはプレシーズンマッチ(公式の練習試合)をアジア、特に日本と中国で行っている真っ最中です

そしてそこには当然ロケッツの選手もいるわけです

また他のチームの選手も来ているわけで、彼ら危険がないと保証出来るでしょうか??

もちろん今一番香港としては味方が欲しいタイミングなのは理解できます!

しかしチームのGMである以上、個人の主義主張の前に選手1人1人の安全を考慮するべきだったのではないかと思います・・・・・・・

それが分からないアナリティクスマスターのモーリーではないはずなのに・・・・・・もう2週間ほどずらせなかったのかと

やっぱり彼は自由と正義を愛する典型的なアメリカ人なのだと感じた瞬間でもありましたけどね!

チャイナリスク

同時これがはっきりした瞬間です

日本も数年前に苦杯をなめたチャイナリスク(民主党政権時代)=中国の危機が今度はNBAに襲い掛かります

共産党が支配する中国大陸では法律憲法上位共産党来るため、非常に予測困難な事態が偶発的に起こる可能性があります

その時にどのような対応を取るのかが重要なのですが、経済的な利益を優先しすぎると一方的にな関係になってしまい、かといってみすみす捨てられるほど無視できない巨大市場でもある

これを機にNBAの海外戦略がどのように動くかが注目されるところです!!

管理人としての展望は恐らくインドを含むアジアの広い範囲とアフリカシフトが今までよりスピーディーかつ鮮明になると思います

日本への影響

その海外戦略の一環で日本が再びNBAの視野に入って来るのではないでしょうか?

今年のドラフトでは八村選手も指名されて早速プレシーズンで存在感を示していますし、楽天がGSWとスポンサー契約を結んだことで久しぶりのジャパンゲームが開催されました!

これか再びNBA人気が再燃することは十分予想されることですし、中国ほどとはいかなくても、NBAがアジア戦略を見直すにあたり1つの選択肢を日本が提示できるのではないでしょうか??

今後NBAが日本を優遇してくれる方針を一部打ち出してくれたら、プレシーズンの好カードも数試合開催してくれる可能性が非常に高いと思い、そこに期待している管理人がいます(笑)

今回の1件に対して皆さんはどのように考えましたか?色々と意見があると思うのでSNSなどで教えてもらえたら嬉しいです

それではみなさん、また~